私の心臓の音

ある夜。
私は酷く迷っていました。
それは「出会い系サイトで出会った彼に電話をするかどうか」について。
連絡先も随分前に知っていましたし、メールもしてはいたものの実際に電話はかけたことがありませんでした。
けれどその時は電話をしたいと思ったんです。
私は彼の事が好きでした。
好きだからこそ電話をするのにためらいが出てしまう・・・。
まるで思春期みたいではありますが(苦笑)私は携帯電話を片手にどうしようかとずっと考えていました。
「かかってくればいいのに」なんて勝手な考えをたまに浮かべながら、かなりの時間悩んでいたと思います。
そしてSNSサイト人気サイトランキング.NETのように「勇気を出そう!」そう思いました。
たった1分の電話でもいいからかけてみよう。
そう思いました。
電話に出た彼。
私の心臓の音が聞こえてしまうのではないかというくらい緊張していました(苦笑)「電話珍しいなあ」そんな事を言いながら、彼と私の電話は予想外に話も弾みました。
それからというものの、彼からも電話がかかってくるようになりメールよりも互いに声を聞きあうことが増えていきました。
そうして2人の距離が少し近くなり、出かけるようになり、恋人になりました。
恋人になって初めて、あの日の「勇気ある電話」の話をすると彼は「らしくない」と笑っていました。
私を「らしくない」私にしたのは彼自身なのですが(笑)